2008年11月29日土曜日

サンクスギビング

今週のアメリカは、サンクスギビング。

感謝祭とでも訳せばいいのだろうか。家族みんなが集まり、一緒にご飯を食べ、一緒にのんびりとした一日を過ごす。日本の感覚だとお正月の親族の集まりなんかが近いかもしれない。

この時期は同級生たちも皆実家に帰ってしまうので、街はひっそりとしている。さて自分はどうやって過ごすかなと思っていたら、学校でサンクスギビング・ディナーのイベントがあったので、妻と一緒に申し込んでみた。

このイベント、サンクスギビング期間中もHanoverに残る学生を対象に、学校のスタッフや教授が、それぞれの家の家族ディナーに招待してくれるというもの。

妻と僕は、モデリングのPowell教授のお宅にお邪魔することになった。こうやって、教授とすごく近い距離で接することができるのは、小さい学校ならではの良い所だと思う。


Powell教授の家は、学校から車を30分ほど走らせたところの湖畔にある。

家に着いたのは2時ごろだったか。まずは、みんなで家の周辺を散歩することに。近くの森に住むスカンクやコヨーテの話だとか、カヌーで朝の湖を一人で漕ぐときの話なんかを教授から聞きながら、湖畔をのんびりと歩く。

家に戻ると、ちょうどターキーがいい焼き色になっていた。教授が手に持って見せてくれたが、かなり大きい。



皆でテーブルを囲んで、ディナー開始。といってもまだ3時くらいだったけど。



お腹いっぱいになるまで食べ、かなり幸せ。ターキーも、ポテトも、クランベリー・ソースも、すごく美味しかった。今まで食べたアメリカ料理の中で間違いなく一番だったと思う。


食事の後は、地下に降りてみんなで卓球大会に。多少ワインも入っているのでなかなか難しい。

1時間ほどで卓球を切り上げ、今度はデザートのパイを食べることに。パンプキン、アップル、ミートと色々なパイがあって、目移りする。さっきまでかなりお腹いっぱいだったのに、すごく美味しくてまた簡単にお腹に入ってしまうから不思議だ。

そのまま暖炉の前のソファーに移り、徐々に暗くなっていく湖畔の景色を窓から眺めながら、ゆっくりと談笑する。学校の話、それぞれの母国の話、サッカーの話、話題はつきない。


けっきょく、家を出たのは8時半頃だったか。2時から居たから、ほぼ半日教授の家族と一緒に過ごしたことになる。こうやって家族みんなでのんびりゆっくり過ごすのが伝統的なサンクスギビングなんだよと教授は笑っていた。

GK

2008年11月25日火曜日

冬の入り口

明日はThanksgiving休み前最終日。今晩も課題に取り組んでると、、



恐れをなしながらもどこかで期待していたハノーバーの冬がとうとう到来。

「さよなら、さよなら、さよなら~。もうすぐ外は白い冬~♪」

意味も無くオフコースを口ずさみ再度机に向かう今日この頃、午前12時。

2008年11月21日金曜日

Tripod Hockey Championship Game!!

Tuckの醍醐味といったらなんといってもIce Hockey(以下Hockey)。(自分もそれが最大の志望理由だったわけですが)TuckのHockeyは上級者のAチーム、Bチーム、そしてほぼ初心者で構成されるTripodとWomen'sと4レベルで構成され、正確には分かりませんがおそらく150人くらいが参加するいわゆる校技、もしくは文化そのものです。最大勢力はもちろんTripodであり、合計6チームが10月初旬より校内リーグ戦を繰り広げ、本日がそのPlayoff Finalでした。

試合時間は夜中の11時前と深夜にもかかわらず150名近くの観客が終結し、クラスメートの勇姿にひたすら大盛り上がり。一方やってる選手は大真面目。「フランクがこんなにHockey上手なの?」「ルイスはやっぱり血の気が多いね!」「ポールの滑りは気持ちがこもっているよ!」など他ではうかがい知れない仲間の姿に驚きの連続。クラスがひとつになる最高の機会でもあり、ほんとにTuckでよかったと思わせるイベントでもありました。

インターバルにクラスメートによる合衆国国歌斉唱も・・・(超美声)


結果、大方の予想を覆し決勝に駒を進めたBald Bullsの劇的な挽回もあり、OTを含め3対3。ペナルティーショット(サッカーのPKみたいなもの)にもつれ込み、最後は本命のDead Presidentsが勝利。




激しい勉強や課外活動の合間にここまで打ち込み、上達した彼らは素晴らしい!年明けにモントリオール遠征を控えるAチームの自分も頑張らなくては。 「何しにTuckきたの?」という疑問に対し「Hockey」という完璧な回答が証明された今日この頃でした。

ちなみに今晩はリンクより外のほうがずっと寒く摂氏マイナス7度くらいでした。 RK

2008年11月17日月曜日

「7人の侍」と「稟議書」

明日の授業に備え、「ゼロックスと富士ゼロックス」というケースを読んでいる。

冒頭から、自分と同じ苗字の社長が出てきた。やばい。これは絶対に明日教授に指される。入念に準備をしなければ。。。


読み進んでいくと、創業期の富士ゼロックスに関する記述の中で、

「経営陣は、アメリカのゼロックスと、後に「7人の侍と」呼ばれることになる日本の富士フィルムのメンバーから選ばれた。」

なんて書いてある。

「7人の侍」、黒澤監督の作品だってことは知ってるけど、実際に見たことはないぞ。。。でも絶対聞かれる。。。調べなきゃ。。。ふむふむ。。。。1953年の作品で、アメリカの著名監督からも絶賛されてるのね。。。一応あらすじもチェックするか。。。


さらに読み進むと、創業期の組織体制の記述の中に、

「富士ゼロックスの成功の要因には、アメリカから資本とライセンスの供与を受けつつも、一方で「稟議」のような日本独自の組織運営を採用したことにあった。」

とある。

「稟議」ね。英語でなんて説明すればいいんだ。。。また調べなければ。。。そうか。。。社内で公式に書面の承認を得るときの手順だったね。。。承認人数はだいたいから3人くらいから多いときには30人にもなるのか。。。そうそう。。。稟議の内容と金額しだいでより偉い人が最終的にハンコを押さないといけないんだよね。。。うちの会社にもあったけどあれ面倒くさかったなぁ。。。


ということで日本企業のケース。授業で色々と発言できるまたとない機会なんだけれど、日本独自のものを背景が全く分からない人たちに英語で説明するのって、けっこう難しい。

トヨタのかんばん方式くらいに有名になっているやつだとまだいいのだけれど。

GK

2008年11月7日金曜日

Tuckのよいところ

Tuckに来てから2カ月が経った。

ちょうど昨年の今頃僕もこのブログを読んでいたことがあったので、今年Tuckを受けるかどうか迷っている受験生に向けて、Tuck(もしくはHanoverの町)の良さを3点挙げてみたい。

1 授業のバランスがいい
  ケーススタディー、Organization Behaviorのようなソフトスキルを磨く授業だけでなく、決定科学(エクセルを使った最適化・シミュレーション)や会計などハードスキルも十分磨ける。どちらか一方に偏っているわけでもないので、卒業してもバランスの良いビジネスパーソンになれると感じた。

2 規模が小さい
  1学年250名ほどなので、クラスメート全員と仲良くなり、彼らの知識や経験をシェアできる。もちろん教授も自分の顔と名前を覚えてくれるので、気軽に質問やディスカッションもでき、授業からのTake Awayも非常に多い。

3 町が極めて安全
  Tuckのあるニューハンプシャー州ハノーバーは極めて安全な街である。物を置いていても盗まれることはなく、家に鍵をかけない人もいる。宿題に追われて、真夜中に家に帰っても、全く心配ない。MBAのトップスクールでTuck以上に安全な場所はないだろう。

YO

Fall B開始

秋休みという束の間の休息が終わり、Fall Term Bが始まった。Fall Bは就職活動が本格化するため、Fall Aとは別の意味で忙しくなりそうだ。(とは言っても授業の負荷が軽くなるわけでは全くないので、全体として負荷が重くなるといったところか。。。)



Fall B 一つ目の授業はManegerial Economicsだった。Bob Hansenという、Tuckでも有名な教授が授えてくれる。

今日のお題はローガン空港の着陸枠(landing slots)の話。経済学の複雑な式に入る前に、取り合えず僕が航空業界にいたということを主張しておきたかったので、「着陸枠の配分の仕方について意見ある人は?」と言われたときに手を挙げて次のようにコメントした。



「各航空会社は着陸枠について歴史的権利(historical rights)を有している。例えば、成田空港では2番手のANAが着陸枠を欲しくても、歴史の長いJALが保持している限り獲得することができない。」



こんな普通のコメントなのだが、教授は実業に携わっていた僕のことを珍しがってくれたのか、事あるごとに自分の名前を連発してくれた(^_^;) 少なくとも5回は名前をコールしてくれたと思う(笑)

こんなことは次回以降はないと思うが、何だか不思議な感じの授業だった。 YO