2009年4月2日木曜日

GEのCEOがTuckを来訪

先日、GEのCEOであるJeff Immelt氏がTuckを訪れた。かの有名なJack Welchの座を2002年に引き継いだ人である。
彼はダートマスのundergradを1978年に卒業していて、ダートマスとも縁があり今回の来訪となった。

会場となった講堂は早々と満員になり2つの教室が追加された。Tuckにはしばしば有名なCEOが来るが、これほど多くの観客で埋まった講演は初めてだった。

講演は昨今の金融不安の中でGEがどのように舵取りしていくかの話で始まった。

まず、オバマ政権がクリーンエネルギー・教育・ヘルスケアの三分野で景気刺激予算を組んでいることに触れ、GEの強みであるクリーンエネルギーを最大限に売り込み、政府を「一番の顧客」にすることを強く主張していた。(一方ヘルスケアについては予算削減が見込まれるため、今は耐え忍ばなくてはいけないと話していた。)

講演はその後リーダーシップの話に移った。CEOたるものこの苦境を乗り切るためには、自信(confidence)をもつ、自分の信念を貫き通す(know what you are believing)ことが大切であり、この不況の中で疲弊している社員を導いていかなければいけないと説いた。

また、ビジネススクールの2年間については、学ぶ権利を与えられているのだからしっかり学び、自信をつけて欲しい。また、速習できる人間(fast learner)になってほしいと話した。

最後にグローバルな環境については、インドは人材の宝庫、ロシアは資源の宝庫、中国は地域に根付いたビジネスによる売上増に言及したが、わが国日本については、残念ながら高齢化が進み好材料がないと悲しいコメントであった。。

さすが名だたる会社のCEO、どの分野にもポイントを外さない返答であっという間の約1時間の講演だった。事業会社でのGeneral Managementスキルの重要さを感した。(YO)




ファシリテーターのVijay Govindarajan教授と話すImmelt氏