2008年3月21日金曜日

Ray Schoolでの文化紹介ボランティア

気がつけばSpring Breakも残り3日。早いもんです。雪もこの10日でずいぶん融けました。学校からCourse Packetの案内が届き、クラスメートから車探しのメール(= NYから土曜日に帰るんだけど誰か車で帰る人いない?という「乗せて」メール)が続々と入って来て、再びTermが始まることを実感します。
そんな中、地元の小学校Ray Schoolで日本文化を紹介するボランティアに参加してきました。これはJASという日本人のコミュニティグループが主催するもので、今回は書道と折り紙(カブト)の体験、その後弓道と折り紙のデモンストレーションという内容でした。弓道はキャリア20年以上の二年生の方が凛とした所作を披露し、何人かの生徒に実際に弓を引いてもらいました。自分は折り紙のデモンストレーションを担当し、Hanoverではお馴染のリスを折って見せました。小学生達は積極的に参加してくれ、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

自分は折り紙がずっと好きだったので、こうやって少しでも面白さを伝えることが出来たことは純粋に嬉しかったです。残り少ないTuckでの時間で、日本文化の奥深さを少しでも伝えられればと思います。この場を借りて、JASの皆さん、Ray School関係者の方に御礼を申し上げます。m(_ _)m
MS

2008年3月1日土曜日

ボランティア

今日は、Tuckのボランティア・クラブ主催の企画に参加し、隣町にある”The Good Neighbor Health Clinic” へ行ってきた。

ここは、健康保険に加入できない低所得者層を対象に、無料で医療を提供しているNPO (non-profit organization)。

ちなみに今日のボランティアの内容は、履歴書の選考方法についてのアドバイスというもの。彼らが新たにExecutive Directorを雇おうとしているのだけれど、数多く寄せられるだろう履歴書の中から、いかに有望な候補者を絞り込んでいくかを一緒にかんがえてほしいとのこと。

幼稚園の壁のデコレーションとか庭の掃除とか身体を使うボランティアを想像していたのでちょっと意外な内容だったが、おばあちゃんたちの話を聞き色々と相談に乗るのはなかなか楽しかった。

「Executive Directorにはコミュニケーション能力は必須だろう。協力してくれているDoctorやNurseたちをはじめ、うちには100人以上のボランティアがいるのだから。でもそれを履歴書からどうやって見極めようか?」

「とはいえ、やっぱり田舎町の小さな組織なのだから、決められた自分の仕事しかしないような人は困る。ちゃんと雪かきだってしてくれなきゃ。」

Executive Directorの資質として優先度の高い項目を聞き出し、それを整理して、最終的には履歴書評価表のチェック・シートを作成した。おばあちゃんたちの顔を見る限り、けっこう満足してもらえたもよう。


しかし、ここで出会うアメリカ人たちは、ほんと驚くほどに社会貢献やボランティアに対する意識が高い。この国は日本に比べ貧富の差が大きいということや、僕が今比較的所得水準の高い地域に住んでいるということもあるのだろうが。

日本にいたころ、自分がボランティアに参加するなんてあんまり考えたことなかった。ここにいると、その機会が周りにいくらでもあるので、何だかすごく自然に参加できてしまう。自分がしたことのないことに挑戦するというのは、やっぱり面白いものだ。

GK

2008年2月26日火曜日

Winter授業紹介(4)Corporate Finance

Winterコア科目の紹介も最後になりました。Corporate Financeはその名の通り企業のファイナンスに就いて基礎を学ぶもので、最適資本構成と企業価値評価の2部構成になっています。本格的に勉強のしたことのない自分にとっては、MM Theory*やTax shield等の考え、それらが実際の企業の資本構成にどう関連するかを学ぶのは非常に新鮮でした。もうすぐ授業は終わりになりますが、企業価値評価の基本であるNPV、WACCを使うに当たり用いるべき指標、Comparableを選ぶ基準等のほかリアルオプションの評価方法を具体的に学べ、非常に実戦的な内容です。Tuckに来る前、社内稟議を書く際は「All equtiyベースで評価し、ハードルレートは○○%を使用のこと」という指定が社内統一であったのですが、この授業を受けると非常にラフな指定の仕方でありある意味抜け道だらけであることが実感出来ました。どういう前提の数字なのか、インフレが加味されているのか、それこそリアルオプションの価値をどこまで織り込むのか、、等等、言い出せばキリがありません。要はビジネス環境と自社の立場を考え、最適なターゲットレートを考えることが大事ということかもしれません。

*税金なし・効率的市場・倒産リスクなし・Financing policy変更なし、の条件が揃えば、資本構成の違いは企業価値に影響しない、という理論。先ずこれを学んでから一つ一つ要素を足していくことで、何が企業価値を高めるのかをクリアに把握できます。

一つ面白いのが、この授業はコア科目ながら教授によって全く教えるスタイルが異なることです。これまで学んだコア科目の中でも、教材も違えば試験も評価方法も異なる、というのはこの科目だけです。授業の負荷も全く別次元で、どうしてこのようなスタイルをとっているのかは正直分からず。何れの教授も熱意にあふれているのですが、レベルと負荷の違いは否めず。全く同じ教え方をするのは無理でしょうけど、少し平準化されても良いのかな、と思っています。

MS

2008年2月22日金曜日

Chinese New Year's Party

昨2月21日、中国人学生の主催でChinese New Year's Partyがありました。所謂春節のお祝いなんですが、この忙しい時期にクイズあり踊りありと大変手の込んだ準備がされており、食事もしっかりとChineseのケータリングがアレンジされ、盛大なパーティーとなりました。月並みな感想ではありますが、中国パワーをひしひしと感じました。。

面白かったのが習字で、学生が皆楽しそうに慣れない手つきで習字を楽しんでいました。アトラクションとしても習字が出てきて、Dean自ら筆を取って「福」の文字を書き、喝采を浴びていました。

写真を幾つか。

主催の1年生とパートナー達。



某中国人俳優に似ている、という同級生。



記念に僕も1枚。



僕らも例年KJ Nightと称して韓国・日本共催のパーティを催しているのですが、かなりプレッシャーです。笑

MS

2008年2月19日火曜日

lunch with CEO of CVS pharmacy/CVS Caremark

本日(2月19日)、久々にExecutive lunchの抽選に当たり、CVSのCEOであるMr. Tom Ryanとの昼食会に参加しました。彼は1994年にCVS PharmacyのCEOに就任し、13年間CEOを務め続けているというアメリカでも珍しいケースの方です。2007年にはCaremark(患者とのInterfaceを通じて総合的医療サービスを提供する会社)の買収を実現しています。

CVS Carmark

これまで何回かCEOクラスの方に話を聞く機会がありましたが、最も印象的でした。部屋に入って来た時から最後まで、本当に素晴らしい方だな、と感じ、1時間弱のランチがあっという間に終わってしまいました。これだけのキャリアを持っていながら我々に対しても非常に気さくに接してくれ、全く上から見下ろすような感じがありません。質問にも一つ一つ丁寧に答えてくれ、関連して話してくれるエピソードも面白く話し上手で、こういうタイプのCEOもいるんだな~、と妙に感心してしまいました。

印象深かった言葉を幾つか。

「自分は薬剤師としてCVSに入りその後様々な立場で仕事をしてきたが、とにかく目の前の仕事に真剣に取り組んできた。自分の仕事よりいい仕事があるかもしれない、と考えたことは一度もなかった。君達はこれから色々な分野に出て行くと思うが、目の前の仕事を先ずはきっちりやって、それからキャリアアップを考えるのが一番近道だと思う」

「目下の課題はCaremarkとのCultureを如何に融合させるか。これは出来る出来ないの問題ではない。間違いなく出来る。ただ問題は時間。どれだけ早く出来るかが勝負だ。」

「CVSのミッションは『Easiest drug store for customers』と考えている。Walmartが薬を売るのとは根本的に発想が違う。薬以外のProductも売るが、飽くまでお客様が便利と感じるかどうかが鍵」

「人材活用は大きな課題だが、Keyになる店舗での薬剤師は大きく動かさない。彼らは顧客をひきつける重要なポジションであり、関係を作り上げるのには時間もかかる。店舗のManagerの教育・ローテーションがポイントだ」

Down-to-earthというのはこういう人のことを言うんだろうな、としみじみ感じるランチでした。

MS

2008年2月15日金曜日

夢

今日は、コンサルティング・プロジェクトで顧客となる、水浄化システムを開発しているベンチャー企業を初めて訪問してきた。

当たり前だが、でも改めて驚いてしまったのだが、テクノロジー・ベンチャーのオフィスというのは、東京駅近くのビルの中にあったうちの証券会社のオフィスとはずいぶんと雰囲気が違う。全然ぎすぎすしてない(笑) 一つの会社に長く勤めていると、そのオフィスが世の中の標準で、そこが自分の世界の全てのように思えてくるときがあるが、それはやっぱり錯覚であるわけで。

研究所の中もじっくり見せてもらい、科学者の人から直接、ナノ・テクノロジーを如何に水浄化システムに応用しているかを説明してもらったりもして、普段自分がいる場所からはずいぶん違う世界を見ることができてなかなか楽しかった。小さい頃に上野の科学博物館に連れて行ってもらって大喜びしたときのことを何だか思い出してしまった。

一通りオフィス&研究所を見学した後、今回の僕らのプロジェクトの内容/方向性を議論するため、顧客とのミーティングにうつる。長時間の英語での議論についていくのは相変わらずしんどいが、でも商品を直接見た後にその場でわいた疑問をいくつも質問することができて、なかなか有意義な時間だった。

また、今日は顧客から、Women's Trustというノン・プロフィットの役員にも引き合わせてもらった。この地元ニュー・ハンプシャーの団体は、ガーナでマイクロ・ファイナンス事業を行っている。ガーナの地方都市や農村の実情を、実際に現地に何度も足を運び活動している人の口から聞くことができ、おかげで現地の水事情もずいぶんと具体的にイメージできるようになってきた気がする。

どうやってこの水浄化システムをガーナで活かすことができるのか、どうしたら貧困や病苦に苦しむ人たちに清潔な水を幅広く提供することができるのか、まだまだその目標の実現は夢物語のようだと顧客の一人は言っていたが、目をきらきらさせながらその夢を熱く語る姿は、いい年をした大人が何をなどとけして笑ってはいけない何かを感じてしまった。

GK

2008年2月14日木曜日

Honda

今日のストラテジーの授業で、Hondaのアメリカ進出と成功がとりあげられた。

ケースは前半と後半の2部に別れていて、前半のみが事前課題として配られていた。前半のケースでは、1950年代にアメリカの二輪車市場に進出し、瞬く間にトップ・シェアに上り詰めたHondaの軌跡が、当時のボストン・コンサルティング・グループによるレポートを引用しながら解説されていく。

クラスの中では、なぜHondaはアメリカ進出に成功したのか、その企業戦略の優位性について議論をした。特に、短期的な利益を度外視してマーケティングに重点投資した点、シェア拡大による長期的な成長を優先した点、シェア拡大の結果として大量生産を早期に実現し規模の経済性により生産コストを軽減した点に焦点が当てられた。

ただ、これはあくまで、コンサルティング会社が事後的にHondaを分析した内容をベースに進められた議論。


クラスで一通りの議論を終えたあと、ケースの後半部分が配られた。10分間を与えられ、一気にケースを読む。

冒頭部分から、あれ?という感じで後半ケースは始まった。戦後まもない中で町工場からHondaを立ち上げた本田宗一郎氏にまつわる人間くさいエピソードがまず描かれる。前半部分で説明されていた洗練された大企業のイメージとはえらい違いだ。日本人の僕があれ?と思うくらいなのだから、クラスメートたちの反応はもう言うまでもない。

ようは、後半のケースには、前半のような外部からの事後的な分析でなく、実際にどのような過程をへてHondaが成功することができたのかが、その創業記や立志伝からの引用を中心にして描写されていた。

戦後間もない中、日本政府による通貨統制により、わずかな資金しかアメリカに持ち込めず貧乏暮らしを余儀なくされたこと。英語もほとんど話せず非常に苦労したこと。物も金も何もない中で採算性など考える余裕もなく、長期的な成功を夢見るしかなかったこと。

同じ企業を描いているとはとても思えないほど、前半と後半では対称的な内容だった。そして前半以上に、後半への議論も盛り上がる。好意的な意見がほとんどだったが、アメリカ人のクラスメートたちの口から、創業期のHondaについて色々とコメントを聞くのは何だかとても面白い。

一時間半が一瞬に思える、とても充実した授業だった。

GK