2007年12月14日金曜日

Fall終了!!

本日をもってFall B Termの授業が全て終わり、Winter Breakまで3科目の試験を残すのみとなった。最終日の授業はEcon(経済学)とCapital Market(CM、資本市場)の二つだったが、何れもベテラン教授が教えていたので「締め」が素晴らしく、Fall Aに続いて感動させられてしまった。



CMの最後はこんなコメントで締めくくられた:



「自分はお金がほしくて教鞭を執っている訳ではない。ここでの給料はBeer Money(ビールを買う為のお小遣い)みたいなものだ。じゃぁ何で来ているか?もう自分は子供も二十歳と二十二歳になり、自分の話を余り聞かなくなった。奥さんはとっくの昔に話を聞かなくなったので、自分の話を一生懸命聞くような相手は周りにいない(爆笑)。



ここに来れば自分の話を60人以上の生徒が真剣に聞いてくれて、それで給料も貰える。こんな素晴らしいことはない。時には自分の教えたAlumniから手紙を貰うこともある。(といって最近貰ったというグリーティングカードを読み上げる)これだから、辞められないんだ。



18回の授業は本当に大変だったと思う。時にはクラス中がBlank face(ぽかんとした顔)になっている時もあったが、よくついてきてくれた。君達がFinanceの世界に行くか分からないが、少しでも君達の役に立てば有難い。Thank you」

しばらく拍手が鳴り止まなかった。



授業の後、席を立とうとする学生を一人の学生が「ちょっと待って」と止める。実は自分も携わっていたのだが、最後にセクション・アワードを発表するのである。シャンパンが振舞われ、クラスで一番質問してた奴、将来大統領になりそうな奴、寝てばかりだった奴、等等各賞を投票をもとにして発表していくのだ。15分足らずのプレゼンだったが、大うけで本当に嬉しかった。何せこの為に昨晩、プレゼン作成チームは11時から4時半まで起きていたのだから・・おかげで授業は死にそうだったけど、授業の課題以上に皆が真剣になって取り組んだ充実感はこの上ないものがあった。



アワードはこんな感じ。


「Most likely to date an undergrad(アングラの学生とデートしそうな奴)」



アワードされなかったクラスメートにもスライドを用意し、クラス全員が登場。





最後に、みんなで記念撮影。寒い中外に出て、セクションTシャツを着てパチリ。



素晴らしい仲間達と最高の経験が出来たこの4ヶ月。思い出は尽きない。

MS

2007年12月13日木曜日

今期最後のスタディ・グループ

明日で秋学期の授業も終了。ということは、授業の前日に行われるスタディ・グループも、つまり今日が今期の最後ということになる。この3ヶ月半。毎日顔をつき合わせる中で、楽しいことも苦しいことも色々あったが、一緒に地獄の秋学期をくぐりぬけてきた皆とこれでばらばらになるのかと思うと、妙に感慨深い。

僕のグループは、昼間は就職活動に忙しいメンバーが多く、夕方にミーティングをすることが多かった。だが、今日は珍しく、昼過ぎの早めの時間に集合しようということになった。

明日の授業はCapital MarketとManegerial Economics。最後の最後まで、それぞれ宿題がしっかり出ているので、ケースを読み込み、自分なりの回答をきちんと準備した上で、スタディ・グループの議論にのぞむ。


時間になり、ミーティング・ルームのドアを開ける。

あれ、珍しく誰も遅刻してないな。もう全員そろってるじゃん。

「Happy Birthday!」「Happy Birthday!」「Happy Birthday!」

え、え? あぁ、確かに今日誕生日だけれど。

「Surprise!!! Let's go to have a birthday lunch!」

え、ランチ? え、勉強しないの? え、え、やられた!?


すっかり忘れていました。ここはアメリカ。サプライズ・パーティのメッカ。どうやら、勉強のミーティングは完全に口実だったらしく、今日は僕の誕生日を祝うためだけにわざわざ集まってくれたとのこと。

生粋の日本生まれ、日本育ちの僕は、サプライズ・パーティなんて、やるのもやられるのも初めて。本当に驚いてしまい、どうリアクションを取っていいか素で分からず、しばし声も出ませんでした。

そのまま学校の近くにあるMurphy'sに行き、ビールで乾杯! 誕生日カードをもらい、Happy Birthdayを歌ってもらい、ケーキを食べてきました。



ほんと、嬉しかったな。素敵な仲間に感謝。

GK

2007年12月12日水曜日

12月

9月にTuckに入学してから、ほんとあっという間に3ヶ月以上が経ち、気づけばもう秋学期も最後の週となってしまった。年が明ければ次の冬学期が始まり、そしてクラス替えも待っている。

Tuckの1年目のカリキュラムは、ほとんど必修科目で占められている。そのため、みんな同じ授業を取っている。必然的に、毎日必ず同じクラスメイトと顔をあわせることになる。日が経つごとに、自然とクラスのみんなとも仲良くなった。この秋学期のクラスがあと一週間で終わってしまうというのは、すごく不思議な気分だ。

1年目の秋学期はAとBの2部に分かれていて、それぞれ4科目ずつ履修する。
<秋学期A>
 Analysis for General Manager (ジェネラル・マネージャーの意思決定)
 Leading Organization (リーダーシップ)
 Financial Accounting (会計学)
 Decision Science (モデリングによる意思決定)
<秋学期B> 
 Management Communication (コミュニケーション)
 Capital Market (資本市場)
 Managerial Economics (経済学)
 Statistics (統計学)

学期の終わりを間近に控えて感じるのは、ソフト・スキル、ハード・スキルのバランスが上手く取られていたなということ。教授陣の横の連携がしっかりしているなということ。それと、全て必修科目であるため、自分の得手・不得手に関わらず履修しなければいけなかったので、得意科目については改めて自分の知識・経験を体系化できたし、苦手科目については自分の引き出しを増やすことができた。

もちろん、自分が得意な分野については、事前に申請して必修を免除し、代わりに好きな選択科目を履修することも、十分に可能とはなっている。ただ、結果としては、免除しなくて正解だった。皆で同じことに取り組んだことにより生まれた、チームの一体感を強く感じることができたことは、勉強で学んだこと以上に大きかった。

クラス替えにより、また新しいネットワークができるのは、素直に楽しみだ。でも同時に、やはりクラス替えには寂しさも感じる。しかし、クラス替えが寂しいなんて、そんなことを思うのは小学校や中学校のとき以来じゃないだろうか。(あの頃は、クラスに好きな子がいて、ただその子と離れたくなかっただけだった気もするが。。。)

もう残すところ、あとたったの一週間。最後まで、充実した毎日になるようにしなければ。

GK

2007年12月8日土曜日

新年の課題

授業の後、前からアポイントを入れてあった、リーダーシップ開発室との面談に行った。

Tuck Schoolにはリーダーシップ開発のための専門プログラム(Leadership Development Program (LDP))があって、普通の教官や事務方とは別に、ちゃんとそれ専門のスタッフがいる。プログラムの内容も、よくある講義だけでなく、スタッフとの個別面談までしっかりと必修授業として組まれているので、かなり本格的だ。学生全員に1対1の面談がのチャンスが与えられるなんて、小規模校ならではの贅沢かもしれない。

リーダーシップ面談の内容は、先日スタディ・グループの仲間に書いてもらった相互評価をベースに、この秋学期にチームの中で何ができたのか、何ができなかったのかを洗い出すところから始まる。

その上で、短期的に次の冬学期には何をしたいのか、長期的な自分の目標は何なのか、具体的にどうやってそれを実現するのか、議論を深めていく。

30分強の面談だったが、気さくな雰囲気の中、色々と話ができて、思いのほか楽しかった。


ちなみに、今回の面談で、特に課題として浮かび上がってきたのは、「課外活動」。

英語の上達のためにも、新たな人脈を築くためにも、勉強だけをしているのではなく、新しいものにもどんどん挑戦する必要があるだろうと。

始めは授業についていくだけで必死だったし、この3ヶ月は勉強中心の生活をしてきた。でも確かに、周囲の友人たちを見回してみると、クラブなり、ボランティアなり、会議の運営なり、みんな勉強以外の何かにもしっかり取り組んでいる。語学のハンディ・キャップを言い訳にして、ちょっと出遅れてしまったかもしれない。

気づけば、もう今学期もあとわずかだ。もうすぐこの国はクリスマス休暇に入り、一年が終わってしまうが、年が明けたら、さて新たに何をしてみようか。新年のいい目標ができたかもしれない。

GK

Feint Plause

昨日、プレ・クリスマスパーティのようなものが開かれた。何でもクラスメートにセミプロの歌手をやっていた学生がいるとのことで、1時間程のコンサートをWhitmoreのホールで聴くことが出来た。ちょっとワインを飲みながら歌を堪能する。

その後はお決まりのパーティに変化したのだが、その際ちょっと楽しい?会話があったのでご紹介します。会話の相手は同じグループでいつも英語の先生をやってくれるJoeと、寮仲間のMike。

Mike : "Mick, is Joe doing good job in your group?"
Me : "Yes, I think so."
Joe : "C'mon, Mick! It's a real feint plause. You know what?"
Me : "No.. what's that?"
Joe : (以下の解説ご参照)
Me : "Got it, so, I should have said "definitely" or else?"
Joe : "That's it (laugh)"

Joeの解説によれば、相手を褒めるシチュエーションであえて関係ないことを言ったりするのがFeint Plauseなんだそうだ。今回の例で言えば「Joeは字がきれいだよ(関係ない)」とか「遅刻はしないよね(不通のこと)」とか言ったり、正に僕が言った「そう思うよ」というのもそれに当たる。これは結構シニカルに響くらしく、酔っ払っていたにも拘らず一瞬場が凍りそうになった。Joeには割とジョークが通じるので、真正面から褒めないで「なかなかいい仕事してるよ」みたいなちょっと引いた答えをしたかったのだけど、僕の答えではどうやら「Joeは全然駄目」くらいの意味になってしまうらしい。

英語力というよりは会話力か。何を言っているかが分かることやロジックが分かることに加え、相手の意図を汲み取ったりニュアンス・発言の程度を感じ取ることは当然重要で、数ヶ月経ってもこの分野ではまだまださっぱりである。ある程度日常会話の決まり文句を覚えて「会話できるベース」は作って来れたと思うけど、ここから先は結構大変な気がする。前回書いたようにたくさん話をして、グループの人間からはどんどん指摘をしてもらうしかなさそうだ。今後Internで顧客や社内の人間とコミュニケーションをとっていく上で、発言のレベル感が分かる、逆に自分の発言がどういうニュアンスを持つかが分かることは結構重要と思われるので、Tuckにいる間に何とか感覚を磨いておきたいところだ。

という訳で、パーティ参加のTakeawayでした。(←ちょっと言い訳・・・)

MS

2007年12月5日水曜日

好きなひとこと。

今、Capital Marketという必修授業を取っている。投資銀行出身の自分にとっては、ファイナンスの基礎理論を体系的に学びなおすことができ、それに経験豊富な教授からアメリカ市場の実情を色々聞くこともできて、非常に面白い授業だ。

ただ、この授業。数式を多用するのと、市場の専門用語が多いのとで、理数系や金融系のバック・グランドを持っていないと理解するのがけっこう難しく、面白いか拷問かは意見の分かれるところでもある。

拷問であったとしても、必修授業なので、無事卒業するためには逃げるすべもなく、その場合には苦悶の表情を浮かべながら、そして睡魔と闘いながら、授業に出席することになる。

そんな中、授業の合間合間に、教授がよく言うのがこの言葉。

「Everyone is with me?」

直訳すれば、「みんな俺と一緒か?」とでもなるのかな。要は、「みんな大丈夫か? 分かってるか?」という感じ。

こちらの授業は、多くの場合、教授と学生との対話形式で進められるのだが、学生側がわけが分からなくなったときに、教授がこうした一言で一拍おいてくれると、それだけで授業がずいぶんと理解しやすくなるから不思議だ。


ところで、授業の後は、多くの場合、学校から指定されるスタディ・グループと一緒に勉強する。でも、英語の苦手な僕は、しょっちゅう議論からおいて行かれてしまう。そんなとき、ジンバブエ人のAが僕に向けて言ってくれるのが、

「Are you with me?」

という一言。

ほんとさりげない一言なのだが、この一言のおかげで議論に再び参加するきっかけを見つけることができる。感謝、感謝。

GK