今、Capital Marketという必修授業を取っている。投資銀行出身の自分にとっては、ファイナンスの基礎理論を体系的に学びなおすことができ、それに経験豊富な教授からアメリカ市場の実情を色々聞くこともできて、非常に面白い授業だ。
ただ、この授業。数式を多用するのと、市場の専門用語が多いのとで、理数系や金融系のバック・グランドを持っていないと理解するのがけっこう難しく、面白いか拷問かは意見の分かれるところでもある。
拷問であったとしても、必修授業なので、無事卒業するためには逃げるすべもなく、その場合には苦悶の表情を浮かべながら、そして睡魔と闘いながら、授業に出席することになる。
そんな中、授業の合間合間に、教授がよく言うのがこの言葉。
「Everyone is with me?」
直訳すれば、「みんな俺と一緒か?」とでもなるのかな。要は、「みんな大丈夫か? 分かってるか?」という感じ。
こちらの授業は、多くの場合、教授と学生との対話形式で進められるのだが、学生側がわけが分からなくなったときに、教授がこうした一言で一拍おいてくれると、それだけで授業がずいぶんと理解しやすくなるから不思議だ。
ところで、授業の後は、多くの場合、学校から指定されるスタディ・グループと一緒に勉強する。でも、英語の苦手な僕は、しょっちゅう議論からおいて行かれてしまう。そんなとき、ジンバブエ人のAが僕に向けて言ってくれるのが、
「Are you with me?」
という一言。
ほんとさりげない一言なのだが、この一言のおかげで議論に再び参加するきっかけを見つけることができる。感謝、感謝。
GK
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