2008年11月29日土曜日

サンクスギビング

今週のアメリカは、サンクスギビング。

感謝祭とでも訳せばいいのだろうか。家族みんなが集まり、一緒にご飯を食べ、一緒にのんびりとした一日を過ごす。日本の感覚だとお正月の親族の集まりなんかが近いかもしれない。

この時期は同級生たちも皆実家に帰ってしまうので、街はひっそりとしている。さて自分はどうやって過ごすかなと思っていたら、学校でサンクスギビング・ディナーのイベントがあったので、妻と一緒に申し込んでみた。

このイベント、サンクスギビング期間中もHanoverに残る学生を対象に、学校のスタッフや教授が、それぞれの家の家族ディナーに招待してくれるというもの。

妻と僕は、モデリングのPowell教授のお宅にお邪魔することになった。こうやって、教授とすごく近い距離で接することができるのは、小さい学校ならではの良い所だと思う。


Powell教授の家は、学校から車を30分ほど走らせたところの湖畔にある。

家に着いたのは2時ごろだったか。まずは、みんなで家の周辺を散歩することに。近くの森に住むスカンクやコヨーテの話だとか、カヌーで朝の湖を一人で漕ぐときの話なんかを教授から聞きながら、湖畔をのんびりと歩く。

家に戻ると、ちょうどターキーがいい焼き色になっていた。教授が手に持って見せてくれたが、かなり大きい。



皆でテーブルを囲んで、ディナー開始。といってもまだ3時くらいだったけど。



お腹いっぱいになるまで食べ、かなり幸せ。ターキーも、ポテトも、クランベリー・ソースも、すごく美味しかった。今まで食べたアメリカ料理の中で間違いなく一番だったと思う。


食事の後は、地下に降りてみんなで卓球大会に。多少ワインも入っているのでなかなか難しい。

1時間ほどで卓球を切り上げ、今度はデザートのパイを食べることに。パンプキン、アップル、ミートと色々なパイがあって、目移りする。さっきまでかなりお腹いっぱいだったのに、すごく美味しくてまた簡単にお腹に入ってしまうから不思議だ。

そのまま暖炉の前のソファーに移り、徐々に暗くなっていく湖畔の景色を窓から眺めながら、ゆっくりと談笑する。学校の話、それぞれの母国の話、サッカーの話、話題はつきない。


けっきょく、家を出たのは8時半頃だったか。2時から居たから、ほぼ半日教授の家族と一緒に過ごしたことになる。こうやって家族みんなでのんびりゆっくり過ごすのが伝統的なサンクスギビングなんだよと教授は笑っていた。

GK

2008年11月25日火曜日

冬の入り口

明日はThanksgiving休み前最終日。今晩も課題に取り組んでると、、



恐れをなしながらもどこかで期待していたハノーバーの冬がとうとう到来。

「さよなら、さよなら、さよなら~。もうすぐ外は白い冬~♪」

意味も無くオフコースを口ずさみ再度机に向かう今日この頃、午前12時。

2008年11月21日金曜日

Tripod Hockey Championship Game!!

Tuckの醍醐味といったらなんといってもIce Hockey(以下Hockey)。(自分もそれが最大の志望理由だったわけですが)TuckのHockeyは上級者のAチーム、Bチーム、そしてほぼ初心者で構成されるTripodとWomen'sと4レベルで構成され、正確には分かりませんがおそらく150人くらいが参加するいわゆる校技、もしくは文化そのものです。最大勢力はもちろんTripodであり、合計6チームが10月初旬より校内リーグ戦を繰り広げ、本日がそのPlayoff Finalでした。

試合時間は夜中の11時前と深夜にもかかわらず150名近くの観客が終結し、クラスメートの勇姿にひたすら大盛り上がり。一方やってる選手は大真面目。「フランクがこんなにHockey上手なの?」「ルイスはやっぱり血の気が多いね!」「ポールの滑りは気持ちがこもっているよ!」など他ではうかがい知れない仲間の姿に驚きの連続。クラスがひとつになる最高の機会でもあり、ほんとにTuckでよかったと思わせるイベントでもありました。

インターバルにクラスメートによる合衆国国歌斉唱も・・・(超美声)


結果、大方の予想を覆し決勝に駒を進めたBald Bullsの劇的な挽回もあり、OTを含め3対3。ペナルティーショット(サッカーのPKみたいなもの)にもつれ込み、最後は本命のDead Presidentsが勝利。




激しい勉強や課外活動の合間にここまで打ち込み、上達した彼らは素晴らしい!年明けにモントリオール遠征を控えるAチームの自分も頑張らなくては。 「何しにTuckきたの?」という疑問に対し「Hockey」という完璧な回答が証明された今日この頃でした。

ちなみに今晩はリンクより外のほうがずっと寒く摂氏マイナス7度くらいでした。 RK

2008年11月17日月曜日

「7人の侍」と「稟議書」

明日の授業に備え、「ゼロックスと富士ゼロックス」というケースを読んでいる。

冒頭から、自分と同じ苗字の社長が出てきた。やばい。これは絶対に明日教授に指される。入念に準備をしなければ。。。


読み進んでいくと、創業期の富士ゼロックスに関する記述の中で、

「経営陣は、アメリカのゼロックスと、後に「7人の侍と」呼ばれることになる日本の富士フィルムのメンバーから選ばれた。」

なんて書いてある。

「7人の侍」、黒澤監督の作品だってことは知ってるけど、実際に見たことはないぞ。。。でも絶対聞かれる。。。調べなきゃ。。。ふむふむ。。。。1953年の作品で、アメリカの著名監督からも絶賛されてるのね。。。一応あらすじもチェックするか。。。


さらに読み進むと、創業期の組織体制の記述の中に、

「富士ゼロックスの成功の要因には、アメリカから資本とライセンスの供与を受けつつも、一方で「稟議」のような日本独自の組織運営を採用したことにあった。」

とある。

「稟議」ね。英語でなんて説明すればいいんだ。。。また調べなければ。。。そうか。。。社内で公式に書面の承認を得るときの手順だったね。。。承認人数はだいたいから3人くらいから多いときには30人にもなるのか。。。そうそう。。。稟議の内容と金額しだいでより偉い人が最終的にハンコを押さないといけないんだよね。。。うちの会社にもあったけどあれ面倒くさかったなぁ。。。


ということで日本企業のケース。授業で色々と発言できるまたとない機会なんだけれど、日本独自のものを背景が全く分からない人たちに英語で説明するのって、けっこう難しい。

トヨタのかんばん方式くらいに有名になっているやつだとまだいいのだけれど。

GK

2008年11月7日金曜日

Tuckのよいところ

Tuckに来てから2カ月が経った。

ちょうど昨年の今頃僕もこのブログを読んでいたことがあったので、今年Tuckを受けるかどうか迷っている受験生に向けて、Tuck(もしくはHanoverの町)の良さを3点挙げてみたい。

1 授業のバランスがいい
  ケーススタディー、Organization Behaviorのようなソフトスキルを磨く授業だけでなく、決定科学(エクセルを使った最適化・シミュレーション)や会計などハードスキルも十分磨ける。どちらか一方に偏っているわけでもないので、卒業してもバランスの良いビジネスパーソンになれると感じた。

2 規模が小さい
  1学年250名ほどなので、クラスメート全員と仲良くなり、彼らの知識や経験をシェアできる。もちろん教授も自分の顔と名前を覚えてくれるので、気軽に質問やディスカッションもでき、授業からのTake Awayも非常に多い。

3 町が極めて安全
  Tuckのあるニューハンプシャー州ハノーバーは極めて安全な街である。物を置いていても盗まれることはなく、家に鍵をかけない人もいる。宿題に追われて、真夜中に家に帰っても、全く心配ない。MBAのトップスクールでTuck以上に安全な場所はないだろう。

YO

Fall B開始

秋休みという束の間の休息が終わり、Fall Term Bが始まった。Fall Bは就職活動が本格化するため、Fall Aとは別の意味で忙しくなりそうだ。(とは言っても授業の負荷が軽くなるわけでは全くないので、全体として負荷が重くなるといったところか。。。)



Fall B 一つ目の授業はManegerial Economicsだった。Bob Hansenという、Tuckでも有名な教授が授えてくれる。

今日のお題はローガン空港の着陸枠(landing slots)の話。経済学の複雑な式に入る前に、取り合えず僕が航空業界にいたということを主張しておきたかったので、「着陸枠の配分の仕方について意見ある人は?」と言われたときに手を挙げて次のようにコメントした。



「各航空会社は着陸枠について歴史的権利(historical rights)を有している。例えば、成田空港では2番手のANAが着陸枠を欲しくても、歴史の長いJALが保持している限り獲得することができない。」



こんな普通のコメントなのだが、教授は実業に携わっていた僕のことを珍しがってくれたのか、事あるごとに自分の名前を連発してくれた(^_^;) 少なくとも5回は名前をコールしてくれたと思う(笑)

こんなことは次回以降はないと思うが、何だか不思議な感じの授業だった。 YO

2008年10月20日月曜日

ロック・クライミング!

気持ちのよい秋晴れ。ちょっと肌寒くはなってきたが、絶好のアウトドア日和だ。

今日はついに、念願のアウトドア・ロック・クライミングにみんなで行ってきた。

場所は、Hanoverから車で1時間弱のところにある、Rumneyと呼ばれる岩場。アメリカ北東部でも最大の規模があるらしく、たくさんのクライマーが集まっていた。

インドア・ジムとは違い、やっぱり空が広いのは気持ちがいい。紅葉も今がピークだ。ただ、登っている最中は景色など見る余裕はなかったが。とにかくひたすら上を目指すばかり。




ベルギー人のバート&メリー夫妻。




フランス人のチャールズと、アメリカ人のルイーズ。このチャールズがインストラクターの資格を持っているくらいのプロフェッショナルで、クライミングの基礎からいつも丁寧に教えてくれる。



イギリス人のジェームスとアメリカ人のバン。



GK

2008年10月16日木曜日

Women In Business Conference

2,3週間前の週末。
TuckにてWomen In Business Conferenceが開催されました。
今年でTuckに女性の学生が来るようになってちょうど40年。
記念のイベントでもあったようです。

基本的にゲストスピーカーを呼んでパネルセッションが複数開催され、
受験生も参加して開催されました。
私の部屋にも一人週末の居候がいました。
入る前に少しでも生活を垣間見れるのはものすごく得ですよね。

さて、そのパネルセッションですが、
女性が仕事をする上でいろいろと抱える悩みなど、
いくつかピックアップされていました。

たとえば、金融業界で定年まで働いたTuck卒業生。
今とは比べ物にならないくらい大変な環境である中、
どのようなことをして管理職にまでなったのか。
日本に比べて進んでいるように見えるアメリカでも、
まだまだ壁はあるんだというような印象を受けました。

面白いな、と個人的に感じたのが、
「どのようにしてガラスの天井を突破するのか」
というテーマのパネルセッション。
女性という観点だけでなく、世代の違いも大きく影響している、
といったコメントも多く見られ、
戦うべき試合を見極めることの重要性、
などについても触れられていました。

Tuckの卒業生(40年前、Tuckに初めて入学した女性を含め)の話を
直接聞くことができる機会にとても嬉しく思いました。

YW

2008年10月12日日曜日

Hanoverの週末

土曜日の午後、窓の外を見れば、溜め息をつきたくなるほどの秋晴れだった。

読まなければいけないケースは机の上に山積みなのだが、誘惑には勝てず奥さんを連れ外に出てみる。


Tuckの家族寮、Sachem Villageにて。自宅前はこんなにのどか。




街へ出て、メイン・ストリートの裏の駐車場に車をとめる。ふと横を見ると、Bank of Americaの壁に這う蔦が綺麗に赤く色づいていた。




紅葉シーズン真っ只中の土曜日とあって、メイン・ストリートにはたくさんの観光客の姿を見かけたが、とはいえここはHanover。人ごみというには程遠く、街は相変わらずのんびりしている。




メイン・ストリートを歩き、Molly'sの前にさしかかる。ここはTuck生がよく食べに行くレストランだが、店の前にはいつも可愛らしいディスプレイが飾ってある。今日のも秋らしくなかなか素敵だった。




お出かけの目的地、Dartmouth Bookstoreへ到着。中はかなりゆったりとしたつくりになっていて、所々にテーブルやソファーが置いてある。スタバも入っているので、コーヒーを買ってゆっくりと読書を楽しむのに最高の場所。実際、そこかしこで大学生達がゆったりと本を読んでいる。残念ながら僕が楽しんだのは小説とかではなく授業で使うケースでしたが。



GK

2008年10月9日木曜日

紅葉を満喫

Tuckが位置するNew Englandは
紅葉がものすごくきれいなことで有名なようです。
確かに、夏の間も、少し車を走らせるだけで、
すがすがしい緑に囲まれた中、ドライブすることができました。

寮の部屋からも少しだけ紅葉は見れるのですが、
ぜひとも紅葉をもう少し楽しみたいと思い、課題も山積する中、
車で30分ほどのところにあるMt.Cardiganのハイキングを楽しんできました。

40分ほどのハイキングを楽しんだ後の頂上は、
日本ではなかなか味わえない壮大な世界が目の前に広がっていました。
今年は色づきがいいほうではないというものの、
自然の美しさに圧倒されました。

他にも身近にいくつも山があり、
さまざまな楽しみ方ができるのも魅力だな、と感じたところです。



YW

2008年9月30日火曜日

Heinzの社長来たる。

グローバル戦略の授業に、今日はゲスト・スピーカーとしてハインツのCEOが来た。


ケチャップのハインツ。日本ではそれほど知られていないかもしれないが、文句無しに世界を代表する企業の一つだ。

そのCEOが、このクラスをとっているたった40人のTuck生のためだけにわざわざこのニュー・イングランドの片田舎まで来て、目の前で熱く語ってくれる。この上ない贅沢だと思う。まさに、アメリカのトップ10のMBAに来てよかったと思う瞬間かもしれない。


元々はアメリカのケチャップ・メーカーであったハインツも、いまやその売上の過半を海外から得るグローバル食品企業に成長している。今日のスピーチの中でも、ロシア、中国、インドといった、巨大な新興市場を前にいかにブランドを浸透させていくか、新たに育つ中産階級に対しいかにハインツ製品をアピールしていくか、その戦略に焦点があてられていた。


しかしアメリカのトップ・エグゼクティブのスピーチを聞くたびに思うのだが、日本のそれと比べ、格段にプレゼンテーションが上手い。

話の構成、声のトーン、目線の配り方、足の運び方。全てがきちんと計算されていて、今日のそれもほんとお手本にしたくなるような話し方だった。


ちなみにこれは、今日のお土産に頂いたハインツのケチャップ。ちゃんと当校のラベルが貼ってあったりする。





授業を終え、充実した気分で学校を後に。

放課後、ちょっと天気は曇りがちでいまいちだったが、今日は妻を連れ出し隣町のQuecheeまで散歩しに行った。

徐々に徐々に、紅葉があちらこちらで始まりだしている。橋の上から渓谷を望み、写真を撮ってみる。






これはお土産やさんでの一枚。これ誰が買うんだろう。。。と思いつつ、可愛らしさに思わず撮ってしまった。



GK

2008年9月25日木曜日

ロック・クライミング

Tuckでも知らない人が多いのだが、校舎から百メートルほどのところにインドア・クライミング・ジムの設備がある。

日本にいる頃にはクライミングなんて考えたことも無かったが、たまたま同級生にインストラクターの免許をもっているフランス人がいて、彼に誘われるままに始めてみたらこれが意外に面白かった。

初めてクライミングに挑戦した日の翌日は、両腕が激しい筋肉痛に襲われてひどい目にあったが、それも最初のことだけですぐに慣れてしまった。

ところで、とにかく高いところに登るのが難易度の高いクライミングだと昔は思い込んでいたのだが、どうやらそうではないらしい。やってみて初めて知ったのだが、壁のとっかかりの掴みやすさや足場の大きさの方が難易度を決めるよっぽど重要な要因。

ここのジムには初級者コースから上級者向けまで多彩なコースがあって、僕のようなど素人でも十分に楽しめる。


ちなみに、今週末は車で50分ほどのRumneyというところへ行って、人生31年の中で初めてのアウトドア・クライミングにも挑戦する予定。ここニュー・ハンプシャー州は自然の宝庫なので、そういったアウトドアを楽しむ環境が近場に充実しているのだ。

「アウトドア・クライミング!?」と僕はかなりびびっていたのだが、「しっかりとルールさえ守れば初心者でも十分に楽しめるよ」と彼に言われ行く気になってみた。

後は天気しだいかなぁ。晴れることを祈るのみ。



初心者でも補助ロープがあるので安心



傾斜が急なところは難易度が高く僕にはまだ難しい



GK

2008年9月21日日曜日

寮生活

さて、今回は寮生活について少し触れたいと思います。


Tuckには現在2つ寮があり、Buchananという長い歴史を持つ寮と
Whittemoreという比較的新しい寮です。
Buchananの方は今年の冬には閉鎖予定で、
真新しい寮が今も着々と入居に向けた準備をしています。


私が住むWhittemoreは多くの大学の施設や部屋の名前がそうであるように、
Tuck卒業生のWhittemoreさんにちなんで名前をつけたものです。


Whittemoreの部屋は日本のサイズで言うところの6畳から8畳くらいでしょうか。
それでも、必要最低限の荷物だけだと、十分広い印象です。
備え付けのクローゼットなども広く、ベッドも広い。
何よりも、机が横幅2メートルくらいなのがとても快適です。











寮の中にはランドリー、小さなジム、Study Roomなどなどがありますが、
部屋にキッチンがなく、ところどころにミニキッチンが配置されていて
電子レンジなどはあるのですが、コンロはなし。
食事がちょっと寂しくなるのが難点です。


その代わり、部屋が近くの人とは仲良くなる比率も高く、
私の部屋の近くには
ブラジル人、アルゼンチン人、チリ人、インド人、
ベルギー人、フランス人、イタリア人。
比較的ラテンののりが強いですが、楽しくもあります。


かといってプライバシーがないような生活ではまったくなく、
でも、寂しい思いもしない、というバランスがちょうどよいかな、と思っています。

YW

2008年9月17日水曜日

初めて始めてみました。

遅ればせながらT'10(現1年生)初の投稿させて頂きます。

まったくの新しい環境と噂に違わぬ勉強量に囲まれ、いつの間にかジェットコースターのような半月が過ぎ去ってました。素晴らしいクラスメート、教授陣、スタッフ、設備とほぼ完璧な環境が用意され、中でも極めて高いクラスメートの多様性はとても刺激的。まさに世界各国から各種ビジネス界出身はもちろん企業家、教育者、軍人、ジャーナリスト、弁護士、スポーツ選手、慈善活動家とあげれば切がない。 そんな仲間それぞれが初Group Study、初Cold Call、初Solver(Excel機能の一つ)と学びの種がいっぱいの毎日を過ごしてます。というか個人的にはすでに消化不良。当たり前ながら徹底的な英語環境に脳みそオーバーヒート気味。(と言いつつここは気分転換にと投稿してみちゃいましたが)

気分転換といえば皆は凄い。さっきまで財務分析や決定科学の予習・復習に精を出し、経営分析のケーススタディーの熱い議論を交わしてたかと思うと、夜になるときっちりPartyに出かけるのである。週末は毎日、平日さえも夜な夜なこの小さな町のどこかで行われる。もちろん全員とは言わないもかなりの人数が参加している。にもかかわらずほぼ全員完璧に勉強をこなし、授業での口達者っプリには閉口するしかない。(Native達にとっても決して簡単な勉強量ではないはずなのに・・・。) 

勉強に追われついついこういった絶好の社交機会を逃していたが、ようやく初参加したのが先週末の80's Party。単純明快、1980年代ファッションを身に纏い、集い、騒ぐ、のみである。 結局、80'sの定義を理解することもなかったけれど、皆のコスチュームとクレイジーな盛り上がりに最高の夜を過せた。この異常な盛り上がりが勉学による日々のストレスと正比例関係にあると感じるのは自分だけだろうか・・・?

RK






2008年9月12日金曜日

新年度の始まり

新年度の始まり

いよいよ来週から、MBA2年目の授業が始まる。長い長いと思っていた2年間のアメリカ生活も、気づけば来年6月の卒業まで後9ヶ月。ゴールが視野に入ってきてしまった。どこまで実のあるものにできるか。全ては自分しだいなんだろう。

Tuckの1年目の授業はほぼ全てが必修科目であったが、2年目からは選択科目を自由に取れるようになる。この秋学期は、自分の興味のある金融関係を中心に次の4科目を履修することにした。

Corporate Restructuring (企業再生)
Financial Statement Interpretation & Analysis (財務諸表分析)
Real Estate (不動産)
Global Strategy & Implementation (グローバル企業戦略)

昨日さっそく、学校に立ち寄ってコース・パケットを受け取ってきた。この中には毎回の授業に使うテキストやケース・スタディが入っているのだが、しかし分厚い。。。 重々分かってはいるのだが、これをまた毎日毎日何時間もかけて読んで議論をしてとするのかと思うと、ちょっと気が重い。

Tuckでの1年目では本当に素晴らしい経験ができたが、まだまだやり残したことも多いように思う。2年目も気合を入れてがんばろう。

GK

2008年6月2日月曜日

真夜中の山歩き

先日、Tuck Fiftyというイベントに参加した。

Tuck Schoolから出発して、アパラチアン・トレイルをたどって一晩かけて山の中を歩き、50マイル(約80キロ)を踏破する。フランス人のAxel、アルゼンチン人のMathiasとその奥さん、僕の4人で一緒にチームを組んで参加した。

山道なので、当然平らなところは多くない。延々と続く登り下りの繰り返し。

最終的に僕のチームは、16時間ほど歩いたあたりで故障者が続出し、規定の最低3人のチーム・メンバー数を維持できず途中の30マイル地点でリタイアする残念な結果となってしまった。

でも、なかなか日常では得られない貴重な体験を友達たちと得ることができたのはよかったかもしれない。深夜の誰もいない山の中、疲労のピークに達しながら、道なき道を小さなヘッド・ライト一つでかけずりまわるなんて、普通に生活していたらなかなか経験することはないだろうし。

翌日は激しい筋肉痛と足にできた無数のマメのおかげでうまく歩くこともできなかったが、それでも楽しいイベントだった。来年こそは50マイルを踏破したい。

GK

2008年5月28日水曜日

Run for the Kids


既に数週間前になりますが、Tuckが主催する"Run for the Kids"というチャリティーマラソンに参加しました。これは今年で24周年を迎えるイベントで、マラソンを通じて子供向け支援活動を行っている非営利団体への寄付金を募ることを目的としてます。マラソンとは言っても、子供を対象とした1kmのfun runと呼ばれるもののほかには、5kmと10kmのショートレースのみとなっており、誰でも気軽に参加出来ます。


天気にも恵まれ、Tuckの同級生と一緒にハノーバーの景観の良い10kmコースを楽しみながら走りました。しかも、自己最高となる48分台(遅い)を記録出来たので大変満足。良い記録が出せた要因は、自分より早い同級生がうまくリードしてくれたことと、コースの要所要所で道案内のボランティアをしている同級生の視線を意識して、普段のペースよりついつい早く走ってしまった為と考えます。ただ、Winterのスタディグループで一緒だった可憐なキャロラインに負けてしまったのは不覚でした。来年は何とか彼女に勝ちたいです。


それにしても、このような多くのボランティアの方々が集まる場所には、人々の善意があちらこちらに光っているような感じがして、大変さわやかな気持ちになりました。今後も機会あれば、主催サイド・参加サイドに拘らず、積極的に参加して行きたいと思います。

TT

2008年5月14日水曜日

1st year vs 2nd year basketball

2年生の卒業を前に1年生 vs 2年生のバスケットボールマッチが行われました。クラブのメンバーを中心に20人近く学生が集まり、自分もちょっとだけ参加。

2年生には2m10cmくらいあるブラジル人のセンター(Marcelo)がいて、1年生は徹底的にMarceloをマークすることを確認してティップオフ。

前半はMarceloの高さを活かした2年生が5点のリードで折り返しましたが、後半に入り更に徹底したマーク(とにかく奴を手で押して外に出せ!という指示・・・)が功を奏し、壮絶なリバウンド争い・退場者・罵声が飛び交う中、ラスト2分でLudwig(元アメフト選手でゴツゴツの男)が見たこともないような美しいジャンプシュートを決め、1年生チームが逆転。その後は一進一退の展開となるも、見事1年生チームが逃げ切り、勝利!

試合後日本人同士で話をしていましたが、二年生に「花を持たせる」という発想は皆無です。怪我人が出るんじゃないかとハラハラするくらい激しい試合で、インサイドに入るのが怖いくらいでした。これがアメリカの(というかInternationalの)バスケットボールなのでしょうね~。

幾つか写真を添付します。何れも写真マニアの同級生が撮影したものでかなり臨場感あります。


ゴール下の争い。


NBAばりのブロック。

ついでに、このイベントの告知ポスターです。NBAのCMのパクリですがかなり笑えました。
(知らないと笑えないかも。すいません。)




MS

2008年5月9日金曜日

First Year Project (ブリトー作り)

First Year Projectの一環として、先週末に同級生Mikeの家にチーム全員が集まり、ブリトーを作りました。MikeはもともとSell Sideの敏腕セールスマンとして活躍していたのですが、奥さんがとっても美味しいブリトーを作るので、ブリトーの製造販売会社を立ち上げることを思いつき、その実現の為にTuckに来て経営学を勉強しています。彼が目指すのは、主に独身男性をターゲットとした簡単に美味しく食べられ、且つお腹を満たす大きなブリトー。会社設立は今年度中を目処としてます。



彼の会社設立に向けTuck同級生5人が集まり、いろいろ協力して来たのですが、本日はその中でもハイライトとなるブリトー作りの日とことで、みな張り切って続々とMikeの家に集合。実際に調理作業を始めると材料の分量、調味料の選択等で、Mikeの奥さん、そして奥さんのお母さんも交えて皆であーでもないこーでもない、と議論が始まり、かなりの盛り上がりを見せました。



で、すったもんだの末出来たブリトーですが、食べた皆が"Awesome!"と口々に言うほどの完成度。休日ながら、またも同級生とプロジェクトワークをすることになったのですが、とても充実感あふれる一日となりました。こんな感じで和気藹々とクラブ活動のように進む我々のFirst Year Projectですが、派遣先の会社にはまさか米国まで来て皆でブリトーを作って食べているとも言えないので、以下のような感じで格好つけて報告することになります。

「近年益々高まる米国消費者の健康志向に合致した食品の企画・販売を目的とした新会社設立プロジェクトに参画中。VCを通じた資金調達、消費者性向・市場規模等のマーケティング調査、販売網の構築等、起業に必要な貴重な実践的な経験を習得中。特に今プロジェクトの核となる製品作りにはチームメンバーとの徹底したコンセプトの刷り合せを経て、消費者に受け入れられる可能性が高い製品作りに拘った。。。云々。。。」

来学期にはTuck内食堂でも売り出す予定ですので、ご興味ある方は食べてみて下さい。

TT

2008年5月3日土曜日

馬牧場でのボランティア

学校のVolunteering Club主催のTuck Spring Day of Serviceに参加した。地域社会にボランティアで貢献しようというもの。

今回は、High Horseという馬牧場へ派遣された。ここでは、知的・身体的障害を持つ子供たちに、乗馬経験を提供している。

牧場での肉体労働。けっこうきつい。

最初の仕事は、冬場は納屋にしまってあった車椅子用のスロープを、馬がいる場所のすぐ横に設置するというもの。これは車椅子に乗る子供が馬に乗るときに使用するもので、大人2人と子供1人と車椅子が同時に乗ってもびくともしないと言うすぐれもの。なので当然かなり重い。これが1時間。

続いて案内されたのは馬小屋。すぐ隣には、背丈以上もある小高い馬糞の山。この馬糞をスコップですくい、トロッコに積んで、100mほど離れた場所まで運ぶ。延々とこの繰り返し。ひたすらうんち。それから、冬の間に馬小屋の中に踏み固められた馬糞の掘り起こし作業。まさにうんちの中での作業。これが2時間。

なんだか身体の芯までにおいが染みついた気がする。。。

馬牧場でのボランティア。初めての貴重な体験だった。

GK

2008年5月2日金曜日

ASW


先日ASW(Admitted Student Weekend)があり、Class of 2010に合格された方々を迎えて
Tuckを紹介するイベントが色々催されました。
合格された方の中にはまだ他校と迷っている方もいるので、
Tuck生としてはTuckの良いところを最大限アピールするように色々趣向を凝らしています。

Hanoverは小さな町なので、まずは訪問される方々の宿泊場所の確保にはじまり、(寮や家の部屋を提供したりしています)
模擬授業、International lunch(各国の料理でおもてなし)、
そして毎晩に渡る宴会。。。

私はTuck Bandに所属しており、この日の夜はコンサートを行いました。
最も盛り上がっていたのは在校生というウワサもありますが、
お陰様で沢山の方に集まっていただき、無事成功裏に終わりました。

授業だけでなく、こういったイベント活動も、
学生間の仲を深める良い機会です。
バンドメンバーは5つの異なる国のメンバーから構成されていたのですが、
音楽という共通言語を通じて一体になる素晴らしさを改めて実感しました。

2年間という限られた期間ではありますが、
こうした課外活動に力を入れるのも、一つの学びの機会だと思います。

RN

2008年4月29日火曜日

ポカヨケ

何それ?という人も、常識でしょ、という人もいると思いますが・・・これはオペレーションの世界で「ポカ(偶発的ミス)をよける(避ける)」という意味で、トヨタ生産方式の一部をなすものです。この考えは、トヨタ式を分析してアメリカで広まったリーン生産方式にもそのまま活かされ、「Poka-Yoke」となんだか笑っちゃう言葉として出てきます。

現在、コアの授業でオペレーションを、課外でLean & Six Sigmaの短期講習を受けているのですが、いずれもトヨタを中心に日本の登場機会が本当に多く、改めて日本の製造業の強さを感じさせられます。単に働き者なだけでなく、Loyaltyをベースにした「人間が効率的に動くオペレーション」という簡単には為し得ないことを日本企業がやってきたことが競争力の源泉だったのかな、と思わされます。

ところでこの「ポカヨケ」という言葉の裏には、「人と問題を切り分ける」という大きな前提があります。日本語でポカというと完全に人為的・偶発的ミスでありいかにも人に問題があるようにとられますが、それをシステムの問題として「ヨケ」るという発想。未然に防ぐ、ということなんでしょうが、それを継続的にやることは非常に重要だと思います。これは製造業に限らずどんな業務フローでも言えることで、ミスが起こったら犯人探しをするということではなく、当事者がきちんと問題を洗い出して改善策を提示・実行することが一番の対策になるんだろうな、と改めて思いました。かく言う自分もポカが非常に多いタイプなので、この機会に自分の行動パターンを良く見直して、Sig sigmaレベル(不良品が100万分の3.4の確率で発生する)のオペレーションを目指したいと思います。笑

尚、Lean & Six Sigmaのコースはお隣のThayer Engineering Schoolで開講されており、4回の授業+試験をクリアすればグリーンベルトというSix Sigmaの補佐的業務を行える資格がもらえます。Tuck生には$50の事務費用のみで受講する権利がありますので、Tuckに来られる方は是非受講をお勧めします!

MS

2008年4月21日月曜日

庭でパーティ

4月に入り、さすがにここハノーバーも日に日に暖かくなってきました。さっそく、自宅(Sachem)の庭に友達を呼んでパーティを開催。





いつまでもパーティは続く。。。


GK

2008年4月20日日曜日

Sachemの裏山

僕が住むSachem Village(家族寮)の裏には、ハイキングやサイクリングを楽しめるトレイルがある。


4月も半ばとはいえ、木陰にはまだ少し雪も残っていた。ぬかるんでいる場所も多く、サイクリングには少し時期が早かったかもしれない。



30分ほど自転車をこいだか。今日の目的地のBoston Lot Lakeに到着。







帰り道。。。


GK

2008年4月18日金曜日

What's your job?

昨日、FYP (First Year Project)の担当教授であるProf. Pe'er(ピエール)とのミーティングがありました。目的はこれまでの進捗をレポートすること、今後の方向性に就いてアドバイスを受けることの二点です。当チームは日本へ西海岸のビールを輸出するプロジェクトを進めており、チームリーダーの学生がこれまでの進捗状況をプレゼンし、Logistics・Marketing・経済性等を説明していきました。

教授は一通りプレゼンを聞いた後、開口一番に以下の質問を投げかけてきました。「OK, I appreciate your team's great work so far. Now let me quesiton one thing. Can any one tell me in a simple phrase, "what your team's job is"?」


・・・チームメンバーは(自分も含め)答えに窮してしまいました。

確かにこれまで細かいコストや物流フロー、競合するアメリカビールの日本での流通状況・価格設定といった詳細な調査をしてきたのですが、僕らが何をもたらすのか、何故サプライヤーや消費者が僕らの商品を選ぶのか、に就いては議論して来ませんでした。(Agendaには入っていたのですが、先ずはプロジェクトの経済性を把握しよう、ということで情報集めをしてきた為、議論が後回しになっていたのが実情です。)

それに対し教授からは「君達が本当に意味のあるJobを見つけることが出来れば細かいコストは関係ない、それよりも果たすべきJobを見つけ、それに対し確実にPremiumを払ってくれるFoothold Market/customersを定義することが大事だ」と明確なアドバイス。勿論それに留まらず、アドバイスをくれそうなTuckのOBや参考になるケーススタディを紹介してくれ、1時間足らずですが非常に有意義なMeetingとなりました。

チームでも個人でも会社でも、「What's our job?」というシンプルな問いかけは非常に役に立つ気がします。初心にかえって再びプロジェクトに取り組みたいと思います!

MS

2008年4月5日土曜日

Japan Country Chat

Tuck International Clubの活動の一部として行われていたCountry Chatが2年ぶりに再開した。昼休みを利用し、週一回のペースでInternational studentsが自国の紹介を自由な形式で行っている。

昨日は、ケニア、ベルギー、インド、イランに続き、いよいよニッポンの出番。内容については日本人1年生でいろいろとアイディアを練ってきたが、やっぱりビジネススクールなので、ケースでしょ!と同僚が名案を思いつく。ケースは(前日のOperation授業のケースをうまくパクり、)アメリカのメーカーに勤めているインド人が大事な商談で急遽日本出張に行くことになった、という設定。商社マンとの大事な折衝があり、さてどうしましょう?という内容で、参加者に質問しながらプレゼンを進める事に決めた。

このCountry Chatは毎回教室がフルハウスになるほど大人気だが、Japan Chatにもみんな集まってくれるか正直ちょっとドキドキしていた。しかし不安をよそに結果は昨日も満員御礼!

自分がケースの設定を発表したあと、同僚Gがまずは日本に関するFactsと歴史背景を紹介。そしてBusiness tips担当の商社マンTと、ケースの主人公としてゲスト出演してくれたS(日本勤務経験者)が名刺交換を実演。さらにビジネス会議室、タクシーでの上座・下座のQ&A、酒の注ぎ方・注がれ方の説明、2次会、3次会の大切さ、カラオケ話等々をユーモアたっぷりに説明し、観客はみんな爆笑の連続、連続。いや~しかしTの芸達者ぶりには改めて感心・感動致しました。。

締めはTravel tipと題してChat隊長Mが秋葉原、渋谷、カプセルホテル、寿司の食べ方や相撲観戦などについて説明・紹介し、最後に東京のラッシュアワーの生き延び方を伝授。ラストシーンとして、駅員3人が乗客を電車に押し込むシーンをYoutubeを使って流したら案の定驚きと笑いの声が会場を包んだ。

プレゼン後は30分近くQ&Aをし、芸者、本音と建前等々Culturalな質問から、日本の少子化問題や将来の見通しなど、幅広い議題が上がった。駆けつけてくれた日本人2年生のヘルプも借り、有意義な討議ができたのではないかと思う。

プレゼン終了後はいろんな友達が「今日はホント面白かった!そしてすごい勉強にもなったよ。」と声をかけてくれ、正直すごく嬉しかった。来月Country chatをする韓国勢にとってはかなりのプレッシャーとなった模様(?)。

大好きなTuckで、大好きな祖国・日本をみんなに楽しく紹介できて本当に良かった。世の中でJapan Passingなどという言葉が二度と使われないよう、Tuck Japanese studentsは益々がんります!

TM

2008年4月1日火曜日

春学期スタート!

気がつけば春学期も1週間が経ってしまいました。授業の雰囲気も分かって来たところで簡単に履修科目を紹介してみたいと思います。

Operation Management(コア)

その名の通りOperationに関して、様々な製造業・サービス業を題材として学んでいきます。尚Break中には宿題として「The Goal」を読む課題が出されました。日本でも有名な本なので読んだ方も多いと思います。この本にも出てくるThroughput、Bottleneck、Efficiency等のキーワードが授業でも取り上げられ、収益を最大化させるプロセスはどうあるべきかを議論します。初回の授業ではハンバーガーの製造工程(Burger KingとMcDonaldの比較)の違いがどう戦略に裏打ちされているかを学び、二回目ではシンプルに学生が寮の部屋でクッキーを焼くケースを扱いました。一台しかないオーブンと2人の学生でどれだけクッキーのオーダーをこなせるか?という極めてシンプルな内容ながら結構考えるべきことは多く、この先どんどん掘り下げられていくのが楽しみな授業です。

Managerial Accounting(選択)

管理会計、特に意思決定に際して抑えるべきAccounting costとOpportunity costの違いやコスト負担の方法等、大きな組織では必須となる考え方を学びます。詳細はまたレポートしますが、コアのAccounting以上にロジックが必要となり、非常に面白い授業です。

Introduction to Education

変則的ですが、ダートマス大学の学部生向け授業を履修しています。内容は子供の脳の発達の過程とそれに伴う環境認識変化、それを踏まえて教育はどうあるべきかを議論していくという理系と文系がごっちゃになったような授業です。少々予想していた内容とは違ったものの、今まで感覚的に持っていた認識を科学的な側面から捉えることが出来るほか、勿論Introductionとしての基礎的教育理論を網羅することが出来ると期待しています。

First Year Project(コア)

学生6人でチームを組んで一つのプロジェクトを2ヶ月で完成させます。僕の参加しているチームは日本へMicrobreweryのビールを輸出するという、一見変哲もないアイデアをEntrepreneurプロジェクトとしてやることにしました。日本にもアメリカの地ビールは入ってきていますが、アメリカのバラエティに比べれば天と地の差があり、マーケットを開拓することは決して夢物語ではないと感じ参加を決めました。勿論、日本がらみのプロジェクトなので、自分が貢献しやすいというプラスもありますが。現状はプロジェクトのTo doを洗い出し、各自が調査する段階です。僕は日本へ輸入した後のロジスティクス、輸入関税の詳細、その他マーケット関連情報探しを先ずは担当。メンバーは皆良く知った連中で、いい議論が出来そうです。

MS

2008年3月21日金曜日

Ray Schoolでの文化紹介ボランティア

気がつけばSpring Breakも残り3日。早いもんです。雪もこの10日でずいぶん融けました。学校からCourse Packetの案内が届き、クラスメートから車探しのメール(= NYから土曜日に帰るんだけど誰か車で帰る人いない?という「乗せて」メール)が続々と入って来て、再びTermが始まることを実感します。
そんな中、地元の小学校Ray Schoolで日本文化を紹介するボランティアに参加してきました。これはJASという日本人のコミュニティグループが主催するもので、今回は書道と折り紙(カブト)の体験、その後弓道と折り紙のデモンストレーションという内容でした。弓道はキャリア20年以上の二年生の方が凛とした所作を披露し、何人かの生徒に実際に弓を引いてもらいました。自分は折り紙のデモンストレーションを担当し、Hanoverではお馴染のリスを折って見せました。小学生達は積極的に参加してくれ、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

自分は折り紙がずっと好きだったので、こうやって少しでも面白さを伝えることが出来たことは純粋に嬉しかったです。残り少ないTuckでの時間で、日本文化の奥深さを少しでも伝えられればと思います。この場を借りて、JASの皆さん、Ray School関係者の方に御礼を申し上げます。m(_ _)m
MS

2008年3月1日土曜日

ボランティア

今日は、Tuckのボランティア・クラブ主催の企画に参加し、隣町にある”The Good Neighbor Health Clinic” へ行ってきた。

ここは、健康保険に加入できない低所得者層を対象に、無料で医療を提供しているNPO (non-profit organization)。

ちなみに今日のボランティアの内容は、履歴書の選考方法についてのアドバイスというもの。彼らが新たにExecutive Directorを雇おうとしているのだけれど、数多く寄せられるだろう履歴書の中から、いかに有望な候補者を絞り込んでいくかを一緒にかんがえてほしいとのこと。

幼稚園の壁のデコレーションとか庭の掃除とか身体を使うボランティアを想像していたのでちょっと意外な内容だったが、おばあちゃんたちの話を聞き色々と相談に乗るのはなかなか楽しかった。

「Executive Directorにはコミュニケーション能力は必須だろう。協力してくれているDoctorやNurseたちをはじめ、うちには100人以上のボランティアがいるのだから。でもそれを履歴書からどうやって見極めようか?」

「とはいえ、やっぱり田舎町の小さな組織なのだから、決められた自分の仕事しかしないような人は困る。ちゃんと雪かきだってしてくれなきゃ。」

Executive Directorの資質として優先度の高い項目を聞き出し、それを整理して、最終的には履歴書評価表のチェック・シートを作成した。おばあちゃんたちの顔を見る限り、けっこう満足してもらえたもよう。


しかし、ここで出会うアメリカ人たちは、ほんと驚くほどに社会貢献やボランティアに対する意識が高い。この国は日本に比べ貧富の差が大きいということや、僕が今比較的所得水準の高い地域に住んでいるということもあるのだろうが。

日本にいたころ、自分がボランティアに参加するなんてあんまり考えたことなかった。ここにいると、その機会が周りにいくらでもあるので、何だかすごく自然に参加できてしまう。自分がしたことのないことに挑戦するというのは、やっぱり面白いものだ。

GK

2008年2月26日火曜日

Winter授業紹介(4)Corporate Finance

Winterコア科目の紹介も最後になりました。Corporate Financeはその名の通り企業のファイナンスに就いて基礎を学ぶもので、最適資本構成と企業価値評価の2部構成になっています。本格的に勉強のしたことのない自分にとっては、MM Theory*やTax shield等の考え、それらが実際の企業の資本構成にどう関連するかを学ぶのは非常に新鮮でした。もうすぐ授業は終わりになりますが、企業価値評価の基本であるNPV、WACCを使うに当たり用いるべき指標、Comparableを選ぶ基準等のほかリアルオプションの評価方法を具体的に学べ、非常に実戦的な内容です。Tuckに来る前、社内稟議を書く際は「All equtiyベースで評価し、ハードルレートは○○%を使用のこと」という指定が社内統一であったのですが、この授業を受けると非常にラフな指定の仕方でありある意味抜け道だらけであることが実感出来ました。どういう前提の数字なのか、インフレが加味されているのか、それこそリアルオプションの価値をどこまで織り込むのか、、等等、言い出せばキリがありません。要はビジネス環境と自社の立場を考え、最適なターゲットレートを考えることが大事ということかもしれません。

*税金なし・効率的市場・倒産リスクなし・Financing policy変更なし、の条件が揃えば、資本構成の違いは企業価値に影響しない、という理論。先ずこれを学んでから一つ一つ要素を足していくことで、何が企業価値を高めるのかをクリアに把握できます。

一つ面白いのが、この授業はコア科目ながら教授によって全く教えるスタイルが異なることです。これまで学んだコア科目の中でも、教材も違えば試験も評価方法も異なる、というのはこの科目だけです。授業の負荷も全く別次元で、どうしてこのようなスタイルをとっているのかは正直分からず。何れの教授も熱意にあふれているのですが、レベルと負荷の違いは否めず。全く同じ教え方をするのは無理でしょうけど、少し平準化されても良いのかな、と思っています。

MS

2008年2月22日金曜日

Chinese New Year's Party

昨2月21日、中国人学生の主催でChinese New Year's Partyがありました。所謂春節のお祝いなんですが、この忙しい時期にクイズあり踊りありと大変手の込んだ準備がされており、食事もしっかりとChineseのケータリングがアレンジされ、盛大なパーティーとなりました。月並みな感想ではありますが、中国パワーをひしひしと感じました。。

面白かったのが習字で、学生が皆楽しそうに慣れない手つきで習字を楽しんでいました。アトラクションとしても習字が出てきて、Dean自ら筆を取って「福」の文字を書き、喝采を浴びていました。

写真を幾つか。

主催の1年生とパートナー達。



某中国人俳優に似ている、という同級生。



記念に僕も1枚。



僕らも例年KJ Nightと称して韓国・日本共催のパーティを催しているのですが、かなりプレッシャーです。笑

MS