2008年2月15日金曜日

今日は、コンサルティング・プロジェクトで顧客となる、水浄化システムを開発しているベンチャー企業を初めて訪問してきた。

当たり前だが、でも改めて驚いてしまったのだが、テクノロジー・ベンチャーのオフィスというのは、東京駅近くのビルの中にあったうちの証券会社のオフィスとはずいぶんと雰囲気が違う。全然ぎすぎすしてない(笑) 一つの会社に長く勤めていると、そのオフィスが世の中の標準で、そこが自分の世界の全てのように思えてくるときがあるが、それはやっぱり錯覚であるわけで。

研究所の中もじっくり見せてもらい、科学者の人から直接、ナノ・テクノロジーを如何に水浄化システムに応用しているかを説明してもらったりもして、普段自分がいる場所からはずいぶん違う世界を見ることができてなかなか楽しかった。小さい頃に上野の科学博物館に連れて行ってもらって大喜びしたときのことを何だか思い出してしまった。

一通りオフィス&研究所を見学した後、今回の僕らのプロジェクトの内容/方向性を議論するため、顧客とのミーティングにうつる。長時間の英語での議論についていくのは相変わらずしんどいが、でも商品を直接見た後にその場でわいた疑問をいくつも質問することができて、なかなか有意義な時間だった。

また、今日は顧客から、Women's Trustというノン・プロフィットの役員にも引き合わせてもらった。この地元ニュー・ハンプシャーの団体は、ガーナでマイクロ・ファイナンス事業を行っている。ガーナの地方都市や農村の実情を、実際に現地に何度も足を運び活動している人の口から聞くことができ、おかげで現地の水事情もずいぶんと具体的にイメージできるようになってきた気がする。

どうやってこの水浄化システムをガーナで活かすことができるのか、どうしたら貧困や病苦に苦しむ人たちに清潔な水を幅広く提供することができるのか、まだまだその目標の実現は夢物語のようだと顧客の一人は言っていたが、目をきらきらさせながらその夢を熱く語る姿は、いい年をした大人が何をなどとけして笑ってはいけない何かを感じてしまった。

GK

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